人が何かを考えたり、判断したりする時に、話を聞くという行為が最初に来ます。なので話を聞く力は大切で、ウソはウソ。ホントはホントと聞き分ける力が、とても重要です。大げさに言うと、生死を左右させてしまうぐらいに、自分の行動に響いて来ますよね。
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インチキな話は、よくある
例えば、あなたが進路に迷っていて、「この会社は、福利厚生が良くて、社長の人柄も良いよ」って、言われ、それはいい!って入社したら、真逆。人を入社させたいが為のウソだったり。
あの子があなたの悪口言ってたよ、って聞いて、かーっとなって、その子とケンカしてしまったら、後から、それはウソ情報だったって事が分かったり。
また、投資関係で手の込んだのになると、私が掛かってしまったのでは、「シンガポール当局に登録」と書かれていたのに、実際はウソだったり。そういうことは、よく有ります。
本当を知る力が無いための失敗は多い
特にインターネットやSNSが普通になった影響は大きくて、本物ぽく情報が流されます。でも、それは本物ぽいだけで、本物では無いから、経済的に損をしてしまったり、自分の進路を誤って判断してしまったり、誰かを傷つけたり、そういうことが起きてしまいます。
また、情報が多過ぎて、どうして良いか分からなくなるということも起きたりして、そうすると、逆に自分自身が塞ぎ込んでしまうということもあったりします。
本物を見抜く力って、本当に重要です。
その為には、論理力が大切になるのはもちろんですけど、人間は感情を持っている生き物で、その人が持っているクセへの理解だったり、また専門的なテーマの場合、その基礎知識を持ってることも重要になります。
このブログでは、そういうことにも、追々書いていきたいと思います。
ウソを見抜くのは心理学?
「ウソを見抜く」で調べて見ると、結構な割合で心理学で扱われています。汗をかいていたらウソだとか、瞳孔が開いていたらどうとか。これを否定する気は無いのですが、ネット時代になると、相手が直接見えないので、相手の言葉、言ってる内容、そういう点で、しっかりと判断出来るスキルが、とっても重要になって来ていると感じてます。

ウソ発見は意見と事実を分けるとこから
言葉から相手の言ってることのウソ、ホントを識別するためには、まず事実と意見を分けて聞くことがポイントだと思います。
コミュニケーションには、感情を共有するという目的があるので、友達同士とか、そういう場面では感情に感情で答えるいいと思います。
例えば、友人が、「今度、表通りに出来たスーパー、とってもお得だったよ」と言ったら、「ホント!行ってみる~!!」と返すとか。
これは、相手の言ってることを疑うとか考えていなくて、感情の共有が第一の会話ですね。
仲良い関係の為には、とっても大切なことですが、仕事とか、進路を考えたり、お金が絡んだり、そんな時は、事実は何だろうと、本物を捉えるための方法が大切になって来ます。
論理力は当然重要なのですが、その前に感情に流されないスキルみたいのが、重要になって来て、まず最初に事実と意見を分けて聞く、という点がポイントだと思います。
意見と事実を分ける
人の脳の仕組みを調べて見ると、人間って感情が一番大切な部分になっていて、何か情報を受けると、まず直感で理解する。そして、その後に、その直感が妥当なのか論理で検証する。そして、最後はまた直感、感情で結論をまとめる、という仕組みになっているそうです。
なので、自分で意識しないと、感情で話を受けたり、決断してしまいます。
そうならないためのポイントは2つ
(1) 事実と意見を分ける
(2) 事実は裏を取る。
だと思います。
「事実と意見を分ける」の例を一つ、ご紹介すると
例えば、私が「えっ、三菱UFJ銀行の普通口座の預金金利が年0.001%。100万円預けて、10円かぁ。全然付かないじゃん」
と言ったとします。この場合
・「三菱UFJ銀行の普通金利が年0.001%」が事実を訴えてる部分で
・「全然付かないじゃん」が、意見になります。
どうでしょう。話を全体として、もわっと捉えずに、事実部分はどこだろう。ここは意見だろうか?そんなことを分けて捉えようとするだけで、だいぶ頭が整理された感じにならないでしょうか。
フェイクニュースの例
結果的にフェイクニュースであることが分かった20年5月5日 AERA dot.が掲載したニュースの一部を見てみます。私が好きなダレノガレ朋美さんが被害者となったフェイクニュースです。

この記事の主張に印を付けてみると、赤で線を引いた箇所になります。

抜き出してみると
①薬物使用の疑いのある人物が、自ら薬物について言及するのはよくあることだ。
②”ドラッグ仲間”として知られていた女性タレントのX
③自ら薬物検査を受けたことを、週刊誌にリークし、身の潔白をアピールしていた。
絵で描いてみると、こういう主張になっています。

この記事では3つの「事実」を言おうとしていて、Xはドラッグ仲間であること。自ら薬物について潔白をアピールしたこと。そして、「薬物使用の疑いがある人物」が「薬物について言及する」という行為は、よくあるということです。
そして、この3つを組み合わせて、「Xは薬物やってるよ」という最終的なことを、読者に伝えようとしています。
意見は、そうなんだで捉えて、事実は裏が取れるか確認する
聞いた情報を事実と意見に分けた後は、意見は何もしなくて良くて、なるほどな、その様に思うんだなで済ませればいいものです。一方、事実と位置づけられたものは、すぐホントだと思ってはいけません。
もし、実際で無いことを、リアルだと信じ込まされてしまうと、その後の全ての自分の行動がおかしくなってしまいます。この記事だと、「えっ、ダレノガレ朋美って、薬やってたんだ」「もともと、あいつは怪しいんだよ」みたいな、コメントを自分がすることになってしてしまいます。
なので、「事実」とされる部分
・Xはドラッグ仲間
・Xは薬物に言及した
・薬物使用の疑いがある人は、薬物に言及する
については、裏を取る。実際のことなのか。何か、実際だと示す記録はあるのか無いのか、そういう習慣を自分に付けることが、本物を見抜くためにとても大切になって来ます。
そして、もし事実だと確認が取れなければ、「ん~ウソかもな」とか、「まあ、可能性としてはあるのかもなぁ、でもフェイクかもなぁ」という中立的な考えを持って、やり過ごす。
中立を保ち、何もしない。逆の言い方をすると、何か自分のポジションを取ることを避ける。分かんないなで、やり過ごすといいと思います。
一方、事実と確認出来た場合は、その確認出来た事実を元に、自分ならどうするだろうとか、この後、どうなるのだろうと考えてみるとか、自分独自の新しい考えを作って行くことも出来ます。
まとめ
情報を受ける力は、相手と面着しない、SNSやネットから入ってくる情報が多くなった現代ではとても大切になっています。
ウソを見抜く力の、最初のポイントは自身の感情に流されないようにすること。そのためには、まず入ってきた情報を「事実」と「意見」に分けること。
そして「事実」は裏を取ること。実際なのか、否か。
以上のポイントを掴んでるだけで、だいぶ頭がすっきりした状態で、情報を整理できる様になると思います。
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