支えになる言葉
私がとても好きな言葉「点は線になる」を紹介したいと思います。
もう、私が改めて取り上げる必要が無いほど有名な言葉。アップルの創業者スティーブ・ジョブスが、語った言葉です。
今のアップルを見ていると、ジョブスも、さぞ成功路線を一目散に歩んだに違いないと思ってしまいますが、実は、アップルの成功まで、ジョブスは苦労の道を歩んでいました。
ジョブスの人生は、エリート路線では無かった
生まれも望まれたもので無く、大学生同士で出来てしまった子で、養子に出されて、育てられます。大学に行かせて貰ったものの、高い学費を払って貰う意味を見いだせず、もう続けられないと判断。
でも、何か代わりのものがあったわけでは無い。
また、アップルを創業した後も、自身が創業した会社なのに、一度は追い出されてしまい、絶望を味わいます。
そして、アップルに戻り、軌道に乗った時には、今度はガンに。
スタンフォード大学の卒業式講演で語ったこと
そのジョブスが、ガンから復帰した1年後、時は2005年6月12日、場所は、スタンフォード大学の卒業式講演でした。
この時のジョブスは、開けっぴろげに自分をさらけ出し、自身の苦悩と、その時の励みになった言葉を語ります。
「実は自分は大学を卒業してないんだ・」から話を始めて、
・自身は、養子に引き取られた子供であったこと
・自分が何をしたいのか、大学に入ったけど何に役のたつのか、分からず、退学したこと
・友達の部屋に転がり込み、日曜夜には10km先のお寺に、食事を貰いに行っていたこと
を語り始めます。
そして、退学してしまったことは、とても怖かったが、その時に出会ったこと、夢中になったこと。そのことが、Macを生み出すことになったことを語ります。
その時は、何も分からなかった。
あの時に、将来を見通して、何がどうつながるかなんて分からなかった。
だけれども、10年経って、その時に振り返って見ると、とても鮮明に、全てがつながった。しかし、将来を見て、今やっている事が、どう役に立つのかなんて、予想はできない。
だけれども、今やっていること、つまり今の瞬間の熱中は、必ず将来につながる。
そう語ります。
私は、この言葉に、どれだけの人が勇気を貰ったんだろうと、目がウルッとなって来ます。
お洒落できらびやかなブランドに育っていたApple、そして、シリコンバレーのスノッブのイメージが強かった、それまでのジョブスのイメージをがらりと変えたと言われています。
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